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イマジン通信

【コラム】~論文と作文の違いとは~【業務経理課】

~From.文学部S~

いつから蝉の鳴き声が消え、太陽の光が「暖かい」と感じるようになりました。
それだけ気温が下がったという事なのでしょう。
季節が変わるのは早いです。

さて、外に出るのが辛い季節、室内で読書に勤しむ方も多いのではないでしょうか。
文字を読むと知識も増え、心も豊かになりますね。
せっかく得た知識ですから、たまにはそれをアウトプットしてはどうでしょう。

昨今では、大学入試だけではなく、就職試験でも小論文を試験科目として提示している所もあります。
履歴書でも、エントリーシートでも、文章を書くという事は必須。

という事で、今回は論文の書き方について、個人的見解を交えながらお話ししたいと思います。

まず、論文には二つ種類があります。
論文と小論文です。
どちらも同じものですが、言葉の通り論文よりも短いものが小論文です。

ちなみに、他にもレポートや作文という物があります。
レポートは小論文と同義であると捉えても別段問題ないといえるでしょう。
作文は所謂、感想文です。

論文は【事実から導き出した自分の意見を書く物】
作文は【体験した事から感じた自分の感想を書く物】

この決定的な違いはしっかりと理解しておかなければなりません。
論文において大切なのは、問題提議と根拠に基づいた理由です。
作文にはそんな物は必要ありません。

平たく説明すると、

「朝ご飯に炊きたてのご飯を食べました。とても美味しかったです」というのは作文。
「日本人の米離れは、朝食に対する意識改善により解消できる。なぜなら平成23年に行われた農林水産省の朝食に関する意識調査では…」というのが論文。

こうして並べると、明確な違いが分かります。

また、作文は特に起承転結など決まりが無い(読みやすさを追求すればありますが)のに対し、
論文は【序論、本論、結論】といった基本構造があります。

①序論

序論とは、本文全体の簡単な解説の事です。
ここで論文の概要を説明し、結論を明記します。
小説とは違うので、特に出し惜しむ必要もありません。

この論文にはこういう問題について書いています。
この問題について、こういう風に考え、こういう結論に至りました。
今からこのような方法でその結論について説明していきます。

個人的にはいつも、序文を読んだだけで内容が大体分かるように意識して書いています。

②本論

本論の主たる部分です。
事前に集めた参考文献などを駆使して、結論に至る理由をひとつひとつ検証していきます。

大切なのは根拠です。
自分がそう思ったから、友達がそう言っていたから、見るからにそう思えたから、は理由になりません。
数字があると尚よいでしょう。

また、集めた文献・データなどを全て使用する必要はありません。
論じる点についても、結論に関係ない物ならばある程度精査する事も大切です。

③結論

本論で出した要素を全て集め、最終的に結びます。
まとめというと分かりやすいかもしれません。

論文・小論文の基本構造はこの三つです。
この他に、参考文献や、目次をつけます。
特に参考文献は、文章を引用、参考にした際は必ず明記するようにしましょう。

今まで、論文についての基本的な話をしてきましたが、規定やテーマによっては変わってくる時もあります。
(卒業論文、学会発表用の論文、試験用小論文など)

中でも小論文は、試験等に使用される場合が多く、文章能力に加えて、アピール力が必要となります。
ある程度基本に忠実に書く事は、誰にでも出来ます。
受験者全員の小論文を読む試験官の目に留まる為には、そこから一歩前へ。

そこで重要となるのが【書き出し】です。
この書き出しは、誰もが目にする文章の入り口です。

過去、高校生に小論文の課題を出した事がありました。
課題を提出した生徒たちのおよそ80%が書き出しに結論を置く書き方をしていました。
これは決して間違いではありません。

「AはBである。」「Aについて私はBと考える。」等、冒頭で分かりやすく提示する事で、後の文章もスムーズに読む事ができます。
ですが、試験における小論文はテーマや課題が同じである事が多いので、どの論文も似たような印象になってしまいます。

では、具体的にどのような書き出しがいいのか。
お笑い芸人の中田敦彦さんがTV番組で良い例を紹介していました
中田さんは「この世界には二種類の人間しかいない」と書き出すと言うのです。
これはとてもインパクトがあり、試験官を惹きつける一言だと思います。

更に言うと、言及しすぎていない事から後に続く言葉が自由で、どんなテーマ・課題でも利用できるのです。
(例えば温暖化についてならば「温暖化について正しく理解している人間と、そうでない人間だ。」等)
もっとも、インパクトだけにとらわれて、本文が薄くなってはいけません。

まずはテーマ・課題を正しく理解し、論じる事。
これはどの場面でも第一に大切な事です。

長くなりましたが、文章力は書けば書くほど磨かれていく物です。
皆さんも、是非、文章を書いてみてください。

論文でも、作文でも、日記でも、小説でも、何でも構いません。
そして、素敵な芸術・読書の秋にしてください。

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