知っておこう!「中国人の英語力」有能な中国人材雇用あれこれ

日本でも、外国人材の雇用が増えてきた昨今。優秀な人材であれば、国籍を問わず戦力として働いてもらいたいと考えている企業が増えてきているのです。 なかでも優秀な頭脳を持つイメージがある中国人。事実、中国人材の労働力が不可欠であると考えている日本企業も増えてきています。 しかし、日本で中国人を雇用したいと考えたとき、ネックとなるのが「言葉の壁」です。中国人に限らず外国人を一人材として迎え入れる場合、真っ先に考えなければいけないことのひとつです。 中国人の母国語は中国語ですが、中国も日本も英語教育を取り入れているため、お互いの公用語は英語です。そのため、それぞれがお互いの母国語を覚えるよりも「公用語とされる英語を使ってコミュニケーションを図る方が“リスクが少なくて済む”という考え方になります。 ここでは、中国人と日本人の英語力を比較しながらその考えを検証していきます。


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中国人と日本人それぞれの英語力レベルは?

日本人は、小学生高学年もしくは中学1年生から英語を学校で学んでいるにもかかわらず、アジア28カ国のなかでも英語力レベルの順位は低いといわれています。

その理由として、日本語と英語が言語的な性質上、対極に位置していることが挙げられてきました。しかし、隣国である韓国では、実践的な英語力を図る試験で大きく数字を伸ばしています。

そのため、日本人の英語力の低さは、文法など言語的な性質の違いだけが理由ではないということも明白となってきているのです。一方、中国は外来語というものが日本に比べて少ない国です。しかし、中国人の方が英語力は高いといわれています。

その理由のひとつには、中国の中学校、高校では、ネイティブの専属教員を招いて英語教育を展開しているということが挙げられます。中国人と日本人との英語力について詳しく見ていきましょう。

教育と文化の違い「日本の場合」

かつて、日本は学歴重視社会を経験しました。しかもそれはかなり長い期間におよびました。

受験を勝ち抜くためには過酷な闘いを強いられた事実があり、受験で勝つためには英語が必須だったのです。結果、日本人にとって英語は伝達のためのツールではなく、学歴のためのアイテムとみなされるようになりました。

日本における英語教育のもとでは、国語や算数・数学などと同じ「クラス単位」でカリキュラムが消化されます。日本で生まれ育った私たちが日本語を意識せずとも習得できたのは、その環境が生まれたときからあったからです。

英語教育が国語や算数と同じスタンスで実施されることに、大きな問題が隠されている危険があるのです。

英語は、主述関係を明確にしなければ文法的に成立しない言語です。その意味で、日本語と英語は真逆の性質を持つ言語といえるかもしれません。こういった要素が、日本人の英語力の低さの根拠として挙げられます。

教育と文化の違い「中国の場合」

中国における英語教育は、日本の英語教育にくらべて早い時期に発展を遂げたといえます。なぜなら、中国の中学、高校では、ネイティブの専属教員を招いて英語教育を展開しているからです。

中国のネイティブ専属教員と、中国人中高生には壁や目上意識がありません。師弟、主従、労使といった上下関係が重んじられる日本では実現しえない環境です。

つまり、日本人が幼少期に「家族や友達」とともに日本語を学習した環境に近い環境下で、中国人の英語教育が行われているのです。

以上から高校卒業と同等か、それ以上の学歴の中国人は、日本人よりも英語力が高い環境にあることが推測されます。

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中国人の英語力についてどう見る?

高校卒業以上の中国人は英語力が高いと思われる。それならば、英語を自在に操ることができる中国人を探すことは決して不可能ではない、という憶測が成り立ちます。

日本企業のなかで日本人社員よりも、英語が堪能な中国人を探したほうが即戦力として理にかなっていると考えたとしても、不思議ではありません。

言葉の構造的に中国語は英語学習において有利である

教育のスタイルが原因であるのか、日本人にとっては英語だけに限らず、中国語さえも難しく感じられる傾向があります。

日本人にとって中国語が難しく感じられる原因のひとつに、文法に見られる「英語的表現」と漢字に見られる「日本語的表現」が中国語に混在していることが挙げられます。

感じ方は人それぞれですが、英語的表現と日本語的表現の中国語内比率は概ね「7:3」などといわれます。つまり、日本語を公用語とする日本人が英語を学習するよりも、中国語を常用する中国人のほうが、英語を身に着けやすい可能性が高いと考えられるのです。

中国人は習得するためのハングリー精神が高い

政府や産業展開の方針を見ていれば想像がつきますが、中国人は日本人にくらべハングリー精神が色濃い印象があります。

成長著しい中国は、日々淘汰・改善の繰り返しです。自分が淘汰されないために、つまり生き残るために「今日1日を生きる」という意識が彼らの中にあるといわれています。このハングリー精神も英語力の上達に貢献しているようです。

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会話によるコミュニケーションには工夫がいる

しかし、中国人にどれだけ英語力があるといわれていても、実際のところ流暢に話せる人ばかりではありません。英語で会話を行おうとするならば、やはり、言葉以外の部分でもコミュニケーション能力が必要不可欠となります。

中国人は英語をつかえる「ツール」として得ようとします。英語がうまいかどうかは関係がなく、英語をコミュニケーションツールのひとつとしてつかえること、これが彼らにとって最重要なのです。

日本人は、英語を取得する以上、「うまく話さなければいけない」という植え付けられた価値観が強い傾向にあります。中国人のように「流暢に話せなくても構わない」という意識を展開させると、取得スピードもあがるかもしれません。

会話力だけではなく、この中国人の精神がコミュニケーションスキルのひとつであるともいえます。やはり円滑な会話を行うためにはコミュニケーションにも工夫が必要になるということでしょう。

中国人材の雇用において言葉の壁やコミュニケーションの取り方でお悩みであれば、人材派遣会社のイマジンプラスへご相談ください。英語・日本語に精通した中国人スタッフが揃っております。

「英語がうまい」と「英語を使える」「英語で伝える」は同じではない

英語がうまいからといって意図することが伝えられているか、というとそうとは限りません。英語に限らず、言葉は伝える側と受け取る側で大きく異なることがあるからです。

英語を伝える=言葉を伝えるために必要な力は、やはりコミュニケーションを円滑に進められているかどうかが鍵となります。相互理解が進まないのは、英語力だけではなく、コミュニケーション力不足であると捉えてもよいかもしれません。

日本人同士であれば、お互いに母国語を話すことで、意思疎通を図れますが、中国人および外国人と同じ時間を共有する場合は、個人の主張と目的をしっかりと伝え合うようにしましょう。

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まとめ

英語力のある中国人財を雇用できたとしても、問題となりうるパターンは、英語や中国語を自在に操れる日本人社員が企業内にいない場合です。

英語を自在に操れる中国人財を雇用しても、日本人社員側がその中国人と企業内でコミュニケーションをとれていなければ、それは有意な雇用とはなりません。

英語に堪能な中国人財を雇用する以上は、同じレベルで英語を駆使できる日本人を企業内に配置する必要があるでしょう。