人が足りない会社の原因は労働環境!解決策は外国人の採用

企業が「事業を拡大したい」「新しいことに挑戦したい」と思いながら、実現するまでに時間がかかる理由のひとつに、人手不足が挙げられます。 とくに、建設や医療・介護、外食、情報サービスなど、慢性的にマンパワーが不足している業界もあります。 「人が足りない会社」の「原因と解決方法」「対策」についてお伝えします。


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人が足りない会社になってしまう原因は生産性をむやみにあげようとすること

人が足りない会社が、現状から脱却できないのは、本質的に問題を追及しないことが考えられます。問題を解決するためには、根本的な原因から解明する必要があります。

仕事はどんどん増えていっても人が増えないことが原因

日本企業では、製造業を筆頭にして現場での生産性・効率性がいかに上がるかを徹底してきました。

原価や販売管理費などコストを削減することで、利益を創出しようと尽力してきたのです。しかし、このような企業努力は裏目に出ることがあります。

とくに経営トップが注目をしたのは、人件費でした。しかし、人員を削減しコストを抑えることで、大量に仕事があるにも関わらず人が足りない状況になってしまいます。

会社は当然、せっかく削減したコストを戻すことはしません。人員補填をせず一人ひとりの生産性をあげるように指示を出します。

結果、負担ばかりが大きくなったことで、人材の入れ替わりが激しくなり、段々と定着率が低下していきます。

このようにして、経営陣が現場の状況を把握せず、コストを抑える目的で人員削減を行ってしまうことで、後に慢性的な人手不足という影響を及ぼしてしまうのです。

利益を上げるためだけになってしまっている

労働力が足りない場合でも、企業は仕事をまっとうしなければなりません。人手不足に気づき、慌てて新しい従業員を雇いいれても、新人が入ったことで既存の従業員が転職を考えて離職してしまいます。

このような環境では、新入社員への人材育成に使える時間はなく、新人社員は仕事に慣れない状態で重労働が課せられていきます。膨大な仕事量に耐え兼ねて希少な人材が次々と辞めて行く、正に負のループのはじまりです。

それでも、企業はキャッシュフローを増やすために、毎月、売上・利益を生み出す必要があります。人手が足りない中、職場環境や労働条件を見直している余裕はなく「日々の仕事に追われる」という状況が続きます。

こうして、従業員の離職率はどんどん高くなり、かつ定着率も下がるという、最悪の状況に陥ってしまうのです。

人手不足を放置する会社の末路は倒産?!

従業員に対する業務量が増えることで、一人ひとりの残業や長時間労働が多くなります。精神的、体力的に負担がかかった状況が続くと、商品・サービスの質が低下していきます。これまでよりも商材が劣化すれば、売上が低迷するのはもちろん、顧客からの評価も落ちます。

このような事態を放置しておくと、業績悪化が続くことで、事業存続への影響もあり得るのです。

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人の足りない会社はもう嫌だ!解決方法は?

前述では、「人が足りない会社」になってしまう原因を説明しました。次いで、「危機的状況から脱却する」ためにはどうすればよいのか、2つの解決方法を紹介します。

人の募集で意識をすること

1つ目は、採用におけるミスマッチを防止することです。入社前のイメージと勤務実態とのギャップがあればあるほど、従業員が離職をする可能性は高くなります。

求人サイトには、できる限り業務や雇用条件について掲載をしましょう。面接時に就職希望者とのコミュニケーションを密にすることが大切です。

すぐに採用したいからといって、採用を即決することは避けましょう。「自社にとってふさわしい人材なのか」「求職者は納得しているのか」を見極めることに時間を費やしましょう。

企業が心がけるべきは、仕事への意識が高い人を採用することです。ただ労働力を増やすのではなく、会社のために貢献してくれるか、成長を促してくれるのかを確認しましょう。

もし、採用がうまくいかない場合は、外国人を採用することもひとつの方法です。2019年4月に創設された在留資格「特定技能」は、日本語能力・職務レベルにおいて一定水準のレベルを達した外国人を雇用することができます。

意欲の高い外国人を採用することで、人手不足の問題は解決に向かうでしょう。

人を育てる時に意識したいこと

採用だけではなく、入社後の対応も肝心です。力を入れたい分野として、人材育成が挙げられます。メンタル面・スキル面どちらの対応も必要です。

モチベーションを維持しながら、高いパフォーマンスを発揮し続けることは決して容易なことではありません。従業員のメンタルマネジメントをして、定着率を落とさない努力がいります。

また技術革新は日々、起きています。業界の最新情報、高度なスキル、ノウハウを身に着けられるよう、既存社員の正しいサポートも必要です。身に付けたことを現場に活かすことで、従業員は仕事をする価値ややりがいを感じられるようになるでしょう。

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人が足りない会社にならないための対策!

現在人が足りていても、将来的に人が足りない会社になるリスクは十分にあります。他人事ではありません。対策できることは、早急に行っておきましょう。

ここでは、有益となる対策について紹介します。

福利厚生や給与などの充実!業務時間の改善を徹底すると定着率アップ!

採用活動に力を入れることも大切ですが、それ以上に定着率をアップさせることが重要課題です。採用をしても、すぐに離職されてしまうと、新しく人材を雇い入れた意味がないからです。

定着率を上げるためには、福利厚生や待遇面を充実させることが有効です。食事補助、住宅手当、余暇施設、社員旅行、介護休暇、育児休暇が、人気の福利厚生として挙げられます。

また制度面だけではなく、環境面を改善することも効果が見込めます。業務時間を見直すことで、就業後などプライベートな時間を担保します。

特に今は、ワークライフバランスを重視する人が増えているため、大きな効果を得られるでしょう。

ほかにも、社内コミュニケーションを活発化させるなど、良好な人間関係が構築できると定着につながります。

人は足りているのに仕事が回っていない可能性もある

人を採用・育成する前に自問自答しておきたいことは本当に人手が不足しているのだろうか?ということです。場合によっては、十分な人手があるのに作業効率が上がっていないことも考えられます。

これは、従業員によって職能やパフォーマンスの差があるため、負担が特定の社員に偏っている場合が挙げられます。またシフトの組み方に偏りがあることで、現場が上手く回らない配置になっている可能性もあります。

前者でいうと、すべての従業員が同じくらいの技能・知識で仕事ができるように育成しなければなりませんし、後者は現場の状況に精通している人が、シフトを上手く組むことが求められます。

未経験者・新入社員を効率的に育成したい場合は、経験者を雇うという手段もあります。さまざまなアプローチや工夫で、問題を解決することが可能です。

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まとめ

人手が足りない会社でも、原因と対策をきっちり考えることで、改善できることが多々あります。

人材は会社の財産です。顧客満足度と同じように、従業員満足度という言葉もあります。希少な人材に長く働いてもらうためにも、人材育成から待遇・福利厚生面まで、あらゆる工夫をし、満足をして仕事ができる環境を作ることが大切です。

こうした、地道な人が辞めない仕組みづくりで、問題が深刻化し事業運営・存続に困る未来を回避することができます。

また、戦力となる人材の確保を考える場合は、優秀な外国人、水準の高い技術を持つ外国人を雇い入れるという方法も視野にいられるとよいのではないでしょうか。