スペシャルインタビュー「働くということ」

株式会社ショーケース・ティービー
取締役副社長
永田 豊志
笹川祐子

【事業成長の秘訣は「人」にあり】東証一部上場企業の株式会社ショーケース・ティービー共同創業者兼取締役副社長であり、作家・知的生産研究家の永田豊志さん。

「働くということ」を軸に、採用や人材育成のお話をお伺い致しました。

株式会社ショーケース・ティービー 取締役副社長永田 豊志 Toyoshi Nagata

永田 豊志(ながた とよし)

1966年、福岡県出身。知的生産研究家、株式会社ショーケース・ティービー共同創業者兼代表取締役副社長。リクルートで新規事業開発を担当した後、出版社や版権管理会社などを経て、株式会社ショーケース・ティービーを共同設立。創業9年目で東証マザーズ上場、10年目で東証一部上場へ導いた。現在は同社の経営全般を指揮しながらも、図解思考、フレームワーク分析などビジネスパーソンの知的生産研究家にも取り組んでおり、国内外で執筆活動や講演でそのノウハウの普及を行う。著書に『知的生産力が劇的に高まるフレームワーク100(SBクリエイティブ)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』(KADOKAWA)など多数。

 

「永田さんってどんな人?」
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笹川:本日はよろしくお願いいたします。まず始めに、永田さんの現在に至るまでの経歴をお話いただけますか。


永田:はい。新卒でリクルートに入社して、2
年間通信の営業を経験しました。その後、新規事業に携わる部門で経験を積み、それからメディア系新会社設立に参画して7年間勤務しました。
30歳で起業を目指し、元の勤め先の先輩が立ち上げた会社の経営メンバーとして6年ほど出版事業を運営。その後、独立して現在のショーケース・ティービー(Webマーケティング事業)を共同設立しました。


笹川:ありがとうございます。長らくメディア系の道を歩まれてこられたんですね。

 

「ベストセラー作家になるまで」
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笹川:永田さんはベストセラーを含め著書が15冊位出されていますよね。本を書くようになったきっかけは、何かあったのでしょうか。

 

永田:はい、新卒で入社した会社の新規事業部門で、懸賞論文のイベントがあり、そこで準グランプリを受賞したんです。

多少は物書きとしてのスキルがあるのかな、と最初に思った瞬間でした。


笹川:「知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100
」はもう10年近く、ロングセラーの大ヒット本ですね。


永田:ありがとうございます。ちょうどこの本が出版されたあたりは勝間和代さんが流行させた「フレームワーク」と言う言葉が世に出始めた時代でしたから、読者に受け入れられやすい素地が整っていたように思います。


笹川:たしかに、今の「働き方改革」と同じくらい、そこかしこで聞いていたような気がします。


永田:うまく時流に合っていましたね。本の中では新規事業や営業のために企画書や提案書を毎日作成する中で気付いた「考え方のエッセンス」をまとめました。優れた投資家や大口のクライアントを口説ける優秀な人材は、情報を頭の中で図解整理しコミュニケーションを取っているんです。それを身につける方法論を簡潔に書いています。


笹川:そこから、「図解思考の技術」、「資料作成の基本」と言った書籍を書かれ、「知的生産研究家」としてのご活躍もされていかれることになったのですね。

「働くということ」
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笹川:さて、次の質問です。永田さんにとって「働く」とはどのようなことでしょうか。


永田:「楽しむ」ことではないでしょうか。

私は「仕事は楽しいですか」と聞かれて顔が曇る状態にはなりたくないし、周りにもさせたくありません。

生涯100歳時代と言われる中で、その時間をどれだけ楽しくさせられるか?その中にどう仕事を置くか?が重要なのではないでしょうか。また、仕事を楽しめることは長生きにもつながると思っています。


笹川:「働くこと」=「楽しむこと」。それが長生きにつながると…なるほど。


永田:ただ「好きな仕事」が必ずしも「楽しい仕事」とは言い換えられないでしょう。私は自らの「有能感(自分は〜できるという感覚)」を感じてこそ、その仕事を楽しめると思うのです。そのためにも、言われたことをただやるだけではいけません。自ら行動し、結果に対して責任を持つことが大前提だと思います。


私の場合、人付き合いが得意ではなかったので、社長として自分ですべてを決められるビジネスを作って、自律性を得たいという想いが昔からありました。その想いとは裏腹に、大きな責任を伴うことにもなるのが経営者なんですけれども(笑)


笹川:ありがとうございます。仕事を楽しめればもっと前向きになり、更に人生が楽しく豊かになる。プラスのサイクルができますよね。

 

「永田さんの信条としていること」
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笹川:続いて永田さんの「信条」とされていることについてお伺いします。「事業成長の秘訣は「人」にあり」ということですが、これは事業の中でどう活かされていますか。

 

永田:私が今の会社に入社したとき、ちょうど前身の2社が合同で再スタートを切ったときでした。その時「事業成長には”人”が不可欠だ」と確信し、新卒や新入社員たちに伝わる分かりやすいゴールとして「10年以内に上場すること」を掲げました。

 

笹川:スタート段階から!素晴らしいゴール設定ですね。そのときの新卒の皆さんは立派に成長を遂げられましたか?

 

永田:創業から3年ほどは、軍資金、経営体制、ブランド力、ビジネスモデルなどあらゆる面で苦しい時期が続きました。

採用の方針として、中途中心ではなく業界の経験値がない新卒メインでの採用を決めていたのですが、結果として経験者よりも予備知識がない新卒社員の方が活躍しました。現在では執行役員・事業部長にまで登り詰めた者もいます。まっさらで何色にも染まっていないところが良かったのでしょう。それと、業界知識などはゼロでも体育会系の学生のようにチームワークややりとりとげる力が強い学生を採用したので、その後、非常にみんな活躍してくれました。

 

笹川:確かに、わが社でも経験者の「ある種の難しい部分」を時折感じます(笑)創業時の貴重なお話、ありがとうございます。

「働くことで得られるもの」
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笹川:それでは、永田さんは「働くことで得られるもの」とは一体何だとお考えでしょうか。

 

永田:2つあると思います。まずは、「人とのつながり」です。メンバー・お客さま・パートナーなど、広く人間関係を築くことができます。仕事・プライベート問わず、人脈づくりは大切なことです。

次に、先ほども言いましたが「有能感」ではないでしょうか。自分はできる、能力がある、といった価値上昇の実感が、日々一生懸命に働くことで必ずどこかで得られると思います。

 

笹川:「人とのつながり」と、「有能感」。これは同じ経営者として共感できますね。

 

永田:そうですよね。ただ、趣味や好きなことを仕事にしてしまうと成果へのコミットメントや、リスクを背負って何かを為すことが難しくなると思うんです。「仕事は手段ではなく目的である」と。だからこそ仕事と趣味は分けて考えるべきなんじゃないかというのが私の考えです。

 

笹川:永田さんはよく言われる「やりたいこととできることは違う」ということ、これを正に自身で体現していらっしゃるように感じます。「言うは易し、行うは難し」なのですがね…改めて永田さんのすごさを思い知らされます。

「若者へのメッセージ!!」
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笹川:それでは最後に、永田さんから日本の未来を担う若者へのメッセージをお願いします。

 

永田:「誠実・成長・挑戦」。この3点を意識して欲しいと思います。

まず”誠実”とは嘘をつかないことと、情報共有を怠らないこと。自分にも他人にも正直であることです。また、自分だけでなく、関係するすべての人にとってWIN-WINを考えるという姿勢を大事です。

 

次に”成長”ですが、常に高みを目指す姿勢が必要です。すこし高いハードルを1つずつ越えることで自信につながりますし、仕事が好きになっていきます。

最後に”挑戦”。若い皆さんには常に新しい事に立ち向かっていってほしいです。そこかしこでイノベーションが起こり、そして移り変わりの激しいこの時代において、変化を求めず固定観念や固定概念に捉われ続けることは、それこそ「死」と他ならないでしょう。これからはより、常に自分の過去の考えや策を見直し、修正していく能力が求められていくと思います。

 

笹川:素晴らしいメッセージですね!本日は貴重なお話をいただき、ありがとうございました!

『インタビューを終えて笹川より』

「誠実・成長・挑戦」。これらは頭では分かっていても行動に移せていない部分が誰しもあると思います。また、日本的教育への警鐘として「現段階の学歴と仕事の関連性は低く、世の中の動きやお金の仕組みなど、社会で役立つ「実学」を教えるべき。若い頃から「ビジネスのクリエイティブな面と、そのおもしろさを知ってほしい」という言葉も全く同感です。

また永田さんの新刊を楽しみにしています!

 

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