スペシャルインタビュー「働くということ」

株式会社ソーケン
代表取締役社長
有吉 徳洋
笹川祐子

今年で創立50周年。2代目社長として、創業以来の好業績グループを牽引する有吉社長は、本業においても素晴らしい強みを発揮されていますが、CSR(社会貢献)活動にも積極的に取り組まれています。

 

株式会社ソーケン 代表取締役社長有吉 徳洋 Norihiro Ariyoshi

株式会社ソーケン 代表取締役社長 有吉 徳洋

★会社:株式会社ソーケン HP

★略歴:

1968年生まれ。北海道出身
1967年12月:株式会社ソーケン設立
2004年8月:代表取締役社長に就任

オフィス、ショールーム、美術館、博物館の設計施工デザインや店舗再生、ITwebデザイン、木工の自社工場を持ち仕事の範囲は多岐に渡る。
国内を拠点とし、公益財団法人理事・環境省登録団体での地域活性化プロジェクト、かわさきFMのパーソナリティ、CSRアニメ映画のプロデューサー、デザイナーや社会起業家の育成として携わり、本業を基本とした企業のCSR活動を中心に現在多数のプロジェクトが進行中。
現在、町田デザイン専門学校の特任講師、高千穂大学の経営学部【起業・事業継承コース】のアントレサポーター。

 

会社プロフィール~社長就任
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笹川:御社は今年創立50周年ですね。おめでとうございます。
有吉さんは2代目社長ですね。簡単にプロフィールをお願いします。

 

有吉 株式会社ソーケン2代目代表取締役の有吉と申します。
今年で49歳になります。社長業は2004年8月4日に父が亡くなってから後を継ぎまして、それまでは同社の営業部におりました。事業内容としては、オフィス内装のリニューアルや新規増床工事に取り組んでおります。
最近では、二子玉川や汐留の某IT企業、某動画運営会社、某TV通販会社のスタジオづくり等にも携わりました。

 

笹川:ありがとうございます。取引先からも時代の流れが感じられますね。

CSR活動について
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笹川:現在、創業以来の好業績と伺っています。有吉社長が積極的に取り組まれているCSR(社会貢献)活動についてお聞かせください。

 

有吉:1つ目は、「高級家具を作ったときに出る端材の再生利用」です。
木のre活用に関する先代の想いをたまたま手帳から見つけたので、それを一種の遺言として捉え、木の再生プロジェクトを始めました。どこで使うか、当時からメディアで騒がれていた児童養護施設を取り巻く児童虐待問題を扱うことに決めました。そこで役所を通して多くの紹介をお願いしたところで、タイガーマスクのモデル校となった川崎市の児童養護施設をご紹介いただきました。

 

施設の職員様に要望を伺ったところ、クリスマスツリーのモミの木が、使用後の置き場所に困ると。そのため、1m50cmくらいの組み立て式のツリーを作ろうとしたのがきっかけです。
そこから工夫を重ね、飾り付けができる・子供が抱き着いても倒れない・角で目を当てないなどの細かい条件をクリアしていきました。中でも、子供たちが舐めることもあるというリスクに対し、ドイツ製のトウモロコシで作った植物性の塗料材を輸入して塗ることにまで徹底しました。これがきっかけで、「お兄ちゃんお姉ちゃんありがとう!」と言ってもらったこと、親に恵まれた社員たちに改めて親への感謝を感じてもらったこと、これらが最大の財産になりました。

 

2つ目が「横浜ポートフォー」という施設です。
横浜市と提携して、毎月第一金曜日に児童養護施設出身の18歳以上の若者を対象に、カフェ形式で気軽に相談できる場所を作ったんです。それをNPOさんに委託・運営していただいて、気軽に相談する場所をうちがデザインを含め作りました。
例えば、彼らが未熟な経営者のもとに行くとハラスメントが起こりやすい。また親がいないと分かった時点で給与カットを強要してくるケースも多いと聞きました。その場合、職員さんが一緒に事情を聴きに行くことで、向こうにも問題意識が芽生え改善されるんです。相談しづらいところに窓口をつくり、ソーケンとしても内装を手伝う事で貢献させていただいております。

 

3つ目に木を使ったCSRとして、横浜ベイスターズの筒香選手を模したベースボールカードを作り、彼の記念パーティに100枚ほど作らせていただきました。あとは鉄道会社とも提携して、間伐材の切符を作らせていただいております。
また、福祉作業士の方と組んでバリ取りの削りの仕事を知的障がい者の方々にお願いしております。これも1つの木の仕事を委託する事で、賃金向上につながっているといえるのではないでしょうか。また、イオンのチアーズクラブ様から委託を受けてバッジを作ったりもしております。

 

それから、カワサキFMのパーソナリティを6年やっておりまして、今まで300人の社長に登場いただき、人とのご縁が広がっています。

 

笹川:素晴らしい活動に本当に頭が下がります。
社長はもちろん、会社全体で取り組まれているので、社員さんの意識も高くなりますね。

 

「働く」ということ
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笹川:続いての質問です。有吉社長にとっての「働く」ということはどういうことでしょうか。

 

有吉:会社側としてできることは、場所を提供する事だけです。経営者はいかにして、働きやすい「場」を提供するか。
そこで「働く」とは会社ではなく「職」に就職する事なのではないでしょうか。ソーケンではデザイナー・職人・設計・営業などいろいろな「職」があり、その職で会社を決めてほしいとは常々思います。

これは実は自分の子供たちにも言っていることなんです。例えば、私の次男だと、プロ野球選手になるのは本人も難しいと感じている部分もあるようですが、"野球が好き"という軸から野球に関する職を見つければいいんじゃないか、というような話はしますね。 

また会社に関しても、ソーケンに入ることではなく「ソーケンの職」に就いてほしいと思っています。
そうでないと長続きしないですし、辛いことも勿論ある中でモチベーションが続かないんです。

 

笹川:なるほど・・・"会社ではなく、職に就く"。

「職」について再度考えさせられますね。

 

働くことで得られるもの
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笹川:有吉社長にとって働くことで得られるものとは何でしょうか。

 

有吉:お客様や仲間からの「ありがとう」お礼や評価、感謝ではないでしょうか。仕事が無ければ日常で感じづらい部分だと思います。
結局、お給料だけではないと思うんですよね。 

弊社には、大手時計店から転職してきた社員がいるのですが、彼女は元々チェック業務中心で顧客との接点がなかった。給料は良かったけれども、モチベーションが続かなかったという話を聞きました。
それが今では、製造だけでなく納品にも関わらせてあげることで、お客様から直接あたたかいお言葉を頂くことがあり、モチベーションが続いていると聞きました。そのためにつくるだけでなく納品もさせたりしています。
働きがいを感じてもらうことは大切ですね。

 

笹川:ありがとうございます。お客様との手触り感がやる気に大きな影響を及ぼすと。マネジメント・教育面で大変参考になります。

働く楽しさ
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笹川:それでは有吉社長にとって、"働く楽しさと"は一体何でしょうか?

 

有吉:人との出会いではないでしょうか。
いつ寝てるんですか?休みあるんですか?とよく聞かれますが、日々の中での出会いや縁を楽しませて頂いています。

また「今月新しい人に出会った?」とよく社員に質問します。
もし出会っていなければ、それは日々の行動になんらかの問題があると思うべきだ、と話すこともあります。楽に既存の知り合いといるだけでは成長はありません。多くの人と出会い、学びを増やしてほしいと思っています。

 

笹川:他者からの言葉が物事の原動力・推進力となりうる点、共感する所が多いです。

 

若者たちへ、メッセージ
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笹川:最後に、今を生きる若者たちへメッセージをお願いいたします!

 

有吉:やはり会社ではなくどの「職」に就くのかを中高生の頃から考えてほしいと思います。
私の場合はたまたま鉄道か観光かの2択でした。一時期鉄道関係の高校を志そうと考えた時期もございましたが、親の反対等もあり、その時は記念受験という形で断念しました。そして大学卒業後、旅行会社に入社しツアーコンダクターとして働いておりました。

どういう「職」に就きたいか。好きな「職」に。
入社じゃなく、「入職」する意識を持ってほしいですね。

 

笹川:素晴らしいお言葉ですね!
本日は誠にありがとうございました。

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