スペシャルインタビュー「働くということ」

Xarts 株式会社
代表取締役社長
和田昌之
笹川祐子

もはや日本を象徴する言葉ですらある「Cool Japan」。アニメを主とした日本で生まれた独自のアートコンテンツを世界へ輩出する(Export +arts)が社名の語源になっているXarts 株式会社 代表の和田氏。日本のカルチャーをけん引している氏の「働く」についてお伺いしました。

Xarts 株式会社 代表取締役社長和田昌之 Masayuki Wada
社名 Xarts 株式会社
URL http://www.xarts.jp/
BLOG http://blogs.itmedia.co.jp/wadam/
設立 1971年2月19日
所在地 〒101-0031 東京都千代田区東神田3-2-8 堀川ビル4F
事業内容 クリエイター支援ポートフォリオ「アニクル」
人材派遣、人材育成、人材紹介
Web&モバイル&FLASH ソリューション事業(制作)
企画コンサルティング

京都市生まれ(1978年生まれ)滋賀県育ち。
滋賀県立大学 環境科学部 卒業。
中学校時代はひきこもりで不登校。半分しか登校せず、高校は通信制。
その後ビジュアルバンドを結成、ボーカルとして活躍。そして大学を卒業後、人材会社、バイオITベンチャー企業の経営に参画、取締役(人事・営業担当)に就任、事業部を立ち上げ軌道に乗せる。
その後一貫して人材採用・教育分野の領域を歩んできた経験を活かし、エンジニア・クリエイターのキャリア形成を考える会社であるXartsを2005年に創業。
プライベートではこの経験を活かし、これまで1万人を超える大学生の就職支援を行うほか、NPO法人の理事を務めるなど、社会貢献活動にも積極的に携わっている。

働くということ
+01
笹川 今日はお越しいただきありがとうございます。 まず最初の質問ですが、社長にとって「働く」ということはどういうことでしょうか?
和田社長 一言でいえば「かけがえのないもの」とでもいいましょうか。趣味は仕事だといってもいいかもしれません。昔はひきこもりだったにも関わらず今となっては2日間も仕事がないとつまらなくなってしまうくらい大きな存在です。 今パートナーとしてお仕事している1200人のクリエイターの方の中には、才能はあるのにひきこもりの方もいるので、そういう方々を何かしら支援したいと思ったのもこの仕事をするモチベーションでありきっかけになりましたね。 とはいえ私たちはそんな方々を「上から引き上げる」のでなく、「下から押し上げること」でもなく、彼らと「並走して走ること」が私たちの支援であると意識しているんです。

働くことで得られるもの
+02
笹川 社長にとって働くことで得られるものってなんでしょうか?
和田社長 人と出会うことで生まれる発見だったり着想でしょうか。今でいえば昔憧れていたアニメの監督さんなどとお会いして新しいものを生み出したりといったような何かを融合させて何か新しいものを生み出すことが自分にとってとても楽しく、さらにそれが社会に役立つことであれば一番嬉しいことです。
例えば先ほどの「みかん星人」も白崎一馬先生という著名な先生が描かれたのですが、これを作った駆け出しのエンジニアやクリエイターにとってそのような著名な先生のアプリが作れたというのは本当に大きな影響を受けたそうです。仕事を通じて自分が見えていないものを見せてあげられるというところは人材派遣のキャリアカウンセリングと似ていて、非常に意味のあることですし、双方から感謝されるのは本当に大きなやりがいになります。まさに自分の生まれである近江の「三方よし」ですね。(笑) また常に考えるのは「当たり前のことを当たり前にやってどうするのだ」というところがあります。明太子を博多で売ってもしかたない。でも北海道で売るならどうやるか。それを考えるのが私たちの仕事だと思うので、そこは常に私たちが意識して仕事に取り組んでいるところです。

経済哲学やポリシー
+03
笹川 素敵ですね。そんな社長の経営哲学やポリシーとはどのようなものですか?
和田社長 弊社のコアコンセプトとして「八百万(ヤオヨロズ)・フュージョン」という造語を掲げています。「ヤオヨロズ」の神々のような使われ方をする日本の古語と英語の「融合」という意味の「フュージョン」を併せたように、異なる属性のものを融合させることから新しいものを創り出す、というスタンスを大事にしていきたいと考えています。

求める人物像
+04
笹川 社長の求める人物像とはどのようなものでしょうか?
和田社長 現在募集しているのは営業企画・プロデューサー的な仕事とクリエイターなのですが、まず第一に「素直であること」。これが実は一番難しいですが。その次に前向きであること。  シナリオライター志望の方がよくいるんですが、その方に「ではシナリオ1万本かけますか」とお聞きして「え?そんなに書かせてくれるんですか?」という人はOK、「え?1万本も?」とひいてしまう人は厳しいですね。この世界はやりたい人はたくさんいますが、やれる人が少ないんです。 なのでこの仕事で成功できる人は、好きなものを追求でき、かつビジネス的な感覚も持ち合わせた人が望ましいですね。1000人に1人くらいでしょうか。
最後に「歌って踊って笑いの取れるクリエイター」に来てほしいですね(笑)。自分自身も最初に入った会社で若気の至りでいろいろやらかしましたが、そこでしっかりと厳しく育てて頂いた経験があるので、ついついそれを今の若い方に求めてしまうのですね。
優秀な方ほどクリエイター志望ですが、あえて営業や事務作業でもクリエイティブかもしれない、と考えられる方に来てほしいですね。いろんな成功されたクリエイターの方にお聞きすると「とにかく遠回りしなさい」と言われるので、それを若い人たちに求めますが、かなり反発も多いですね。(笑) 私の会社では「自立・分散・協調」をモットーにしています。インターネットの考え方がそうなんです。自分の得意なもの、強いものをもって自立しながら互いに繋がっていこうというものです。 しかしなかなか難しい。これは永遠の課題ですね。

若い方々へのメッセージをどうぞ。
+05
笹川 最後に若い人へのメッセージをお願いします。
和田社長 自分が不登校のときもそうでしたが「何かをやりたいけどできない」という方もたくさんいると思うのです。であればまず「一歩」ではなく「半歩」踏み出してみるということが大事かな、とお伝えしたいですね。それができたらその次のステップとして「どんどん失敗しましょう」と伝えます。
また社員には「人生は曼荼羅のようだ」とよく話しています。縦横に広がる仏教画の曼荼羅のように、一つのところにとどまらずいろいろ経験し失敗したりすることで自分自身の度量、人間としての伸びしろが大きくなると思うのです。
最後に「決められた枠組みをちょっとだけ外れてみましょう」と伝えたいですね。 いろいろな方がそれぞれ生きてきた枠組みがあるかと思うのですが、それを少し外れてみることで今まで全く違った自分が見えてきて、大きな気づきがあると思います。ぜひトライしてみてください。
笹川 素晴らしいですね。社長がご自身で通られてきた経験に基づいているだけに、重みのあるいい言葉ですね。ありがとうございました。

インタビューを終えて笹川より

和田社長

貴重なお話をありがとうございました!
日本のアニメやアートコンテンツを世界へどんどん広めてください!
若い人材育成と活躍の場所が広がりますよね。
「一歩」ではなく、「半歩」踏み出してみよう、という優しさに心を打たれました。
ますますのご活躍を祈念申し上げます。

MENU
Copyright © 株式会社イマジンプラス

TOPへ戻る