ぱるの人事ンジングルベル!

こんにちは、採用担当のぱるです(*´꒳`*)

先日、ネットニュースにこんな記事がありました。

“オスカーが宇宙に参入「大気圏突入で焼き芋を作る」”

オスカーとは、かの有名な芸能事務所のオスカープロモーションのことですね。

つまりは、芸能事務所などの非宇宙産業の何社かが宇宙産業と提携し、「宇宙×エンターテインメント」を目指すと。

詳しいことは「オスカー」「焼き芋」で検索してくださいね。

 

個人的にこのニュースで気になったのは、大気圏で焼き芋を作るという項目。

大気圏で焼き芋を作る…??

想像を絶するこの偉大なるプロジェクトに、胸をときめかせずにはいられません。

なんでも「サイエンスコミュニケーター」なるものに選ばれた、タレントの岡田結実さんが出したアイディアなんだそうですが、私は大いに賛成です。

一見するとくだらないことでも、そういった小さな「やってみたいこと」を積み重ねて極めていくことが、未来に繋がるものなのです。

 

でも、本当に大気圏突入で焼き芋を作る”ことは可能なのでしょうか。

 

私は食べる専門なので、正直、生物とか科学とかには明るくありません。

ですが、大好きな食に対する探求心を諦めるわけにはいかない!

なので社内で色々きいたり、論文を読んだりして、個人的に宇宙焼き芋の可能性についてまとめてみました。

 

 

甘い焼き芋を作る条件と大気圏

焼き芋を甘くするためには、サツマイモ内のβ-アミラーゼという酵素を働かせる必要があります。

β-アミラーゼが活発に動くことで、サツマイモ内の「デンプン」「麦芽糖(マルトース)」に変わり、結果、甘くなるのです。

ちなみに、適切な温度は60℃~70℃と言われており、90℃以上ではその作用がうまく働きません。

これだけ聞くと、勉強嫌いの私は眉間のしわがムムッとなってしまうのですが、要は「じっくり適切な温度で熱を通すことで、焼き芋は甘くなる。」ということです。

 

では、実際の大気圏の状況はどうでしょうか。

今回は大気圏に突入する際に発生する高熱を使用して焼き芋を作ります。

そもそも、なぜ高熱は発生するのか、JAXA(宇宙航空研究開発機構)はこのように説明しています。

 

“気体はギューッとつぶすと熱が発生し、引き延ばすと冷えるという性質があります。

地球帰還(きかん)時に超高速で大気圏に突入する宇宙船は、すごい勢いで前方の空気を押しつぶします。

その押しつぶされた空気中の分子同士が、激しくぶつかり合って熱が発生します。

こうやって発生する熱を断熱圧縮(だんねつあっしゅく)といいます。”
出典:http://iss.jaxa.jp/kids/faq/kidsfaq10.html

 

待って、大気圏突入に伴う熱って、摩擦熱ではなかったの?!

てっきり凄いスピードで大気圏を進むので、空気と摩擦しあって(?)熱が発生するのかと思っていました。

断熱圧縮を身近な例でいうと、自転車のタイヤに空気をせっせと入れた際、タイヤが熱くなるのが同じ原理なのだとか。

なるほど、なるほど。

大気圏で発生する断熱圧縮は、落下速度と非常に密接な関係にあるので、根っからの文系である私にはさっぱりです。

ただ、少なくとも60℃~70℃なんていう生ぬるい温度ではないことは確か。

じゃあどうしようかな。

 

 

温度を調節しよう!

断熱圧縮が熱の正体なら、落下速度を調節すれば温度の調整はできないでしょうか。

これはあくまで一例ですが、秒速10kmで高度50kmまで落下した場合、表面温度が約2727℃になるらしい。

つまり、大気圏辺りでイモだけを宇宙船から切り離し投げ入れても、落下の途中に燃え尽きてなくなってしまう。

それなら、もっと速度を落として、じわじわと落下すれば…もしかすると…あるいは…。

 

専門的な話になってきたので、あいまいさが際立っていますが、希望を捨てきれません。

 

ただ、この方法だとロケットの逆噴射を使用し減速することになります。

イモにロケットを装着させる…というのはあまり現実的ではないので、その場合は燃料を大量に積んだ宇宙船に乗せる感じでしょうか。

実は、逆噴射で宇宙船の落下スピードを減速させる方法は、実際に「単段式宇宙輸送機」という名前で考案されたことがあるのです。

これは、めちゃくちゃ簡単に言えば、行きも燃料使って飛ぶし、帰りも燃料使って減速させるからねというもの。

なので、燃料タンクもエンジンも、途中で切り離して捨てたりせず、最後まで搭載しっぱなしなんだって。

でも、色々現実的ではない問題もあって実現には至らなかったようです。

まあ、考えてもわかる通りコスト面が物凄いことになりますもんね。

イモにそんなお金かけられない…いや、宇宙に飛ばす時点ですでにかけているけども。

 

ちなみに、大気圏段階でそれ以外のやわこい方法(パラシュートとか)を実施すると、軌道の制御ができずに落下するリスクが出てしまうのです。

そうすると温度が一気に高くなり、イモは悲しくも炭となり消えちゃいます。

イモよ…永遠となれ…。

 

というか、表面温度が直に伝わるとシンドイ結果になるだけで、じんわり伝わるようにすればいいわけですよね。

だって、そんなに高温な中でも、乗っている宇宙飛行士さんたちは何ともない。

つまりは、表面温度が2000℃を超えても、中に伝わる温度が丁度良くなるようにすれば問題ないわけです。

そのためには、先ほどお金がかかると捨てかけた焼き芋専用の宇宙船の出番です。

燃料を行きと帰り分積むのはお金がかかるけど、耐熱加工をほどこすくらいならきっとできる。いや知らんけど。

目安は今の宇宙船より少し耐熱性を抑えたくらいです。

もしくは、今の宇宙船に同乗させてくれるなら、表面に近いところ(熱が丁度良い温度で伝わる位置)にサツマイモ専用のコックピットを作っていただきたい。

そうすればいい感じに温度が伝わるのではなかろうか。

こっちの方がコスト面は大分よさそう。いや知らんけど(2回目)

 

 

火が通る VS 甘くする

ここまでとりとめのないことを書いてきましたが、なんとなく見えてきた疑問があります。

サツマイモにちゃんと火が通るほどに、大気圏って長いのだろうか。

 

ここで冒頭で提示したβ-アミラーゼの話に戻ってみましょう。

サツマイモを甘くするには60℃~70℃の熱で温めることが重要です。

でも、常識的に考えて70℃の熱にサツマイモを晒しても、5秒や10秒では火は通らない。

少ない秒数で火を通すためにはもっと高い温度で温めなければならないけど…。

高い温度で温めるとβ-アミラーゼは働いてくれません。

 

大気圏を突破するのに必要な時間ってどのくらいなんでしょう。

明確な答えを得ようと、大気圏突入から突破までの時間を懸命に調べたのですが、平均時間などの情報に行きつけず…。

ただ、大気圏突入から地上到達までは、およそ30分~1時間程度という情報を得ました。

 

ソースは謎ですが、これを一つの指標とするしかない。

 

例えば1時間だとすれば十分に火も通って、甘みもそれなりになりそうです。

ただ、30分だと60℃~70℃程度では、完全に火を通すのは難しそう。

ならば時間のブレを気にせずに高熱で火を通せば…と思っても、それだとβ-アミラーゼに支障が出ます。

火を通すことを優先すれば、必然的に甘い芋は諦めなければならない。うう、せちがらい。

キッチリ1時間とか、時間に変化がなければいいんですけどね。

世の中も宇宙焼き芋もそう甘くはないということですね(上手い!ザブトン!)

 

 

イモを守れ!着陸の壁

今回は成功事例として、焼き芋専用の宇宙船で宇宙を出発し、大気圏突入から地上到達までは1時間と仮定します。

宇宙船の中には、火も通って甘みもまあまあな焼き芋が、地球人との再会を待ち構えているわけです。

次なる問題は着陸です。

無事に焼き芋が出来上がっても、地面にぶつかって粉々になったら意味がない!

宇宙から軌道に乗って落下してくる飛行物体は、空気抵抗などを経てそれなりに減速はされていますが、それだって地面に叩きつけられるときの衝撃は相当のもの。

跳び箱の上から飛び降りるのとはスケールが違います。

もちろん人が乗っている宇宙船だってそれを想定し、高度約10kmほどでパラシュートを出して更なる減速を図るようです。

では、焼き芋1号(命名)もパラシュートを駆使して地上へ落下できるようにしましょう。

できれば着陸寸前でエンジンを噴射して、優しく着陸ができればベストですね。

焼けた芋は想像以上に繊細ですから。

 

 

まとめ

くたらくたらと書き連ねてきましたが、

結論としては、

 

今の宇宙船より少し耐熱性を抑えた焼き芋専用の宇宙船を作り

きっちり一時間をかけて地上まで行き

細心の注意を払いパラシュートやエンジン噴射をして着陸すれば

大気圏突入で焼き芋は作れる!

 

という結果に行きつきました。

まぁ、一番ベストなのは、普通の宇宙船に焼き芋専用のコックピット作ってもらう案かなぁとも思います。

飛び立つ時に生のイモを持っていってもらって、宇宙についてから宇宙飛行士さんたちにイモ専用コックピットへセットしてもらい、無事に着陸すれば焼き芋ができている、みたいな。

宇宙からの土産 “スペース焼き芋”とかなんとか言って、宇宙関連の博物館で売ってそうじゃないですか。いや、知らんけど(3回目)

 

今回の宇宙焼き芋に関する妄想は、もちろん専門知識のある方からすると超理論な部分もあると思います。いや、超理論でしかない。

もしくはもっといいやり方があるのに、と思った方もいたかもしれません。

みんなそれぞれの宇宙焼き芋があっていいと思う…それがロマンというもの…。

他になにかいい案があれば、ぜひ教えてくださいね。

 

それにしても、この焼き芋…ものすごくコストがかかっている…。

単価いくらだろ…とんだ高級焼き芋だな…。

 

いつか実現するかしら。

みんなで宇宙焼き芋を食べて、幸せな気持ちになりたいですね!

以上、ぱるでした。

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